電車の運転士になる方法

動力車操縦者について

電車の運転士になるためには、動力車操縦者運転免許というものが必要になります。動力車操縦者とは、動力車操縦者運転免許に関する省令で定める一定の動力車を操縦する資格を持っている者のことです。

 

この省令の第2条において、動力車とは、「鉄道及び軌道の蒸気機関車、電気機関車、電車、蓄電池機関車、蓄電池電車、内燃機関車、内燃動車、無軌条電車」とされています。つまり、これ以外の動力によって移動する車両の操縦には資格制度は存在せず、個々の鉄道事業者や軌道経営者による教育訓練と確認のみで操縦することが出来るようになります。

 

このため、現在では日本には存在しませんが、人車軌道や馬車鉄道のように人力や動物などの力を使用して移動する車両や、蒸気機関車以外の外燃機関や、水力や風力などを動力として使用する車両を運転する際には、この資格制度は適用されないことになります。

 

また、現在日本にある索道と鋼索鉄道は、定義にある動力車がないため、資格が必要ではありません。鉄道、軌道、無軌条電車の係員は、地方運輸局長の運転免許を受けた後でなければ、動力車を操縦することは出来ません。

 

ただし、無軌条電車を除き、運転見習中の係員が運転免許を受けた者と同乗して直接の指導を受ける場合には、本線に支障を来すおそれがない側線において移動する時に限り、運転免許は不要になります。

 


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